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トリックスタープレイ中の管理人・透葵の二次創作ブログ。プレイ日記を中心に女性向け・BL小説も有。苦手な方は即リターンでお願いします!F鯖夢島にてThe symphony of a prayerというイメージ劇団ギルドを開設しました。できたてほやほやです。団員切実に募集中\(^o^)/
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Unique~The end of the world~⑧(仮)
2009-03-21 Sat 07:30
8話です!!

もうちょっとしたら出かけるので、その前にUP!!


この話で瀬楽編完結です。

今回のは少し…というか、けっこう書いてる本人が精神的にダメージを食らった話になってます。

なので、読まれた方も少なからず鬱になるかも、あばばばばば



大丈夫!な方だけ読んでやってくださいませませ^^

ちょっと長いかも\(^o^)/











‐‐‐‐‐



靴音が響いていた。

コツコツコツコツ

コツコツコツコツ

俺の歩く靴音に続いて、ヒールが地面を叩く音が続く。



手を繋ぎ、毎日同じ道を帰った。

そうやって一緒に歩き続けた人のことを俺は覚えている。

その時間のことを覚えている。


何よりもかけがえのない大切な時間。

愛おしい時間。



今でも君はそこにいるのに。

手を伸ばせばいつだって、触れられる距離にいるのに。


求めようとしないのは恐ろしいから。


何が?


何が?


何ガソンナニ恐ロシイノ??



‐‐‐‐‐

「世界を壊すのか…それとも、現実から逃げるのか…」

「悩んでいますね。」

「分かってる。分かってるんだ。俺が選ぶべき答えは。」

「でも…選べないほどに、あなたは恐れている。」

「記憶なんてまだほとんど戻ってはいないのに、何でなんだろうな。怖いんだ。現実世界で俺を待っている何かが…。」


足が震えた。

手も…。

その振動が音となり聞こえてきそうなほどに。


怖かった。

きっと自ら選ぶことが。


「究極の選択だと言ったでしょう。それは御厨さんにとっての意味だけではないのですよ。」

「どういう…意味だ?」

「これは命を懸けた選択なのです。ボクら、この世界に生きる者たちにとっては。」

「…」

「あなたの選択次第でこの世界は終わってしまう。当然、この世界に生きる人間たちにとって、その命の消滅を意味します。」

ああ、そうだ。

これはもう、俺だけのために決めることではないんだ。

この世界を作った俺の責任。

この選択は王としての決定なんだ。

分かってる。それでも選ぶべきは…。


「それでも、この世界の人間の真の望みは…」

「この世界の…崩壊」

「ええ。あなたに、元の世界で生きていてほしいと願う人間ばかりなのです。この甘ったるい世界の住人は。」

「お前は?」

「はい?」

「お前は…俺を誘惑してるんだろ?お前の真の望みのために。」

「…御厨さん。何度も言わせないでください。この世界の人間に自らの意志なんてありません。あったとしても、それはあなたのためを想って動いているんです。」

「瀬楽?」

「ボクがこんな風にあなたに試練を課す意味、あなたには分かりませんか?」



瀬楽は静かに笑った。

そして、遥か遠くを見るように、俺の背後を見つめた。


「あなたはこの世界を創った。その全てがあなたにとって優しいと感じる世界を。リアルから逃げ出したあなたを決して許さぬように、自らを殺しにくる住人を置くことであなたは自分の罪悪感を打ち消そうとした。まるで被害者のように…。本当に…本当に優しいあなたのための世界ですよね、ここは。」

現実を見るのが怖くて…それでも、逃げ出した自分が許せなかった。

結局、自分が被害者でいられる世界が欲しかったのだ。

そんな自分が大嫌いだった。


そうか…だから…

「ボクは生まれた。」


俺はお前を創ったのか。


「あなたは、そんな自分への歯止めが欲しかった。弱い自分を、自分自身で食い止めるためのストッパーが。」

「だから、俺はお前を創ったんだな。自分自身で選ぶために。この世界に優しさで、自分自身の覚悟が流されてしまう前に。」

「そうです。あなたはちゃんと分かっていたんですよ。ここに住む全ての住人の優しさを。そして、それに負けてしまうかもしれない自分の弱さを。だから、ボクという唯一の異端分子を創った。決して、あなたを甘やかすことなく、あなたに現実を突き付ける存在を。」

「…そうか。そうだったんだな。」


瀬楽は小さく笑った。

穏やかに。柔らかく。



「あなたは初めから、その答えを決めていた。」

「ああ。選ぶべきは1つだ。」

「ただ、選んだ先にある現実が酷く恐ろしいだけ。」

「怖いよ、本当に怖い。」

「ボクはあなたが望めばいくらでも、逃げ道を教えてあげます。ボクが誘惑したという理由を付けて、あなたが逃げ出す言い訳だって作ってあげる。でも…」

「それはだめだ。ちゃんと…分かってる。」

「ええ。あなたはボクの誘惑に乗るはずがない。」

「その誘惑に流されるようなら、俺はお前を創っていない…だよな?」

「はい。」


1度は現実から目を背け、ただ逃げ出した自分。

でも、ちゃんと分かってた。

ずっとここにはいられないこと。いてはいけないということ。


なぜなら、俺には…


「現実に戻らなければいけない理由…それを取り戻してください。」

「それが記憶の欠片なんだな。」

「あなたを…待っていますよ。ずっと、ずーっと。」


待っている誰かがいる。

俺が向かうべき場所で。

向き合えなかった現実とともに。



「御厨さん、お答えを。」

「ああ。俺はこの世界を…終わらせるよ。」

「はい。」


瀬楽はまた小さく笑った。

満足そうな顔で。


「では、これを。」

渡されたのは、1枚の写真。

写っていたのは…


「俺?」

「いい顔ですねー。無理矢理作った表情ではない。自然な笑顔。」

「こんなの、いつ撮られたんだろうな。」

「隠し撮りだったかもしれませんね。クスッ…」

「え…、それはちょっと怖ぇ…」

「きっと可愛い女の子が恥ずかしくて、影からこそっと撮ったんですよ。いいじゃないですかー!青春っぽくてー!」

「…いや、だから、お前は何歳なんだよ…。」


その写真の中にいる俺はきっと戻るべき世界にいる。

この場所へ戻ろう。



「御厨さん!瀬楽さーん!」

俺が決意を固めたのと同時に思音の声がした。

「お迎えが来たようですね。」

「お迎えって、俺は園児かよ…。」

「似たようなものでしょ。右も左も分からなくてジタバタしてるとこが。」

「うるせー!!」

「クスッ…まだまだ欠片は残ってます。頑張って下さいね。ボクは…遠くからいつでも見守ってますよ。」

「遠く?」


瀬楽の言葉が少し引っかかったけれど、思音が店に入ってきて空気が一気に変わってしまい、なんとなくそれを追求することはできなかった。

「御厨さん…あの欠片は…?」

「大丈夫、ちゃんと貰ったよ。」

「そうですかぁ。よかったですぅ。」

本当に心配していたのだろう、ホッと息を吐く思音を見て、俺はその頭にぽんと手を乗せた。


「瀬楽さん…ありがとうでしたぁ。」

「いえいえ。思音さん、後のことは頼んだれすよ~。」


やはり思音の前では、瀬楽は口調を戻していた。

俺以外に素の自分を見せる気はないようだ。


「さて、次の場所へ行きましょうかぁ。」

「ああ。瀬楽、ありがとなー。」

「はいー。今度は花を買いにれも来てくださいれす~。」


ひらひらと手を振り、俺と思音を見送る瀬楽は笑っていた。

全てをやり遂げたように、清々しい顔で。


‐‐‐‐‐


「ふぅ。」

「おつかれさま。」

「はい。これでボクの役目は終了です。」

「御厨はこれで、もう…」

「進むしかなくなりましたね。この世界も、もうすぐ終わりですよ。」

「瀬楽…本当に行くの?」

「ええ。決めてたことですから。もう、ボクはこの世界には必要ない。」

「あなたは、誰よりもこの世界を愛してたのにね。」

「だからですよ。世界の終わりを、この目で見るのは御免です。」

「もっと一緒にいてほしかったのに。」

「ボクがいなくても、あなたにはちゃんと味方がいる。大丈夫ですよ。俺は先に行って、待ってます。」

「そうやって、最後にはアタシだけになるのね。」

「それでも、あなたは見届けなきゃいけない。それがあなたの役目です。」

「分かってる…。」

「ボクはこの世界に生まれたことが本当に嬉しかった。ボクはボクの居場所を作れた。きっとあなたよりも少し自由な形で。正直に言えば、まだまだこの場所でいたいです。…でも、この世界で御厨さんがボクにしか出来ない役割を与えてくれたことに感謝しています。きっとボクは御厨さんよりもこの世界に依存している。だからこそ、御厨さんはボクにこの役目を与えたんだと思います。自分で決着を着けられるように。」

「御厨がそんなに他人想いかは謎だけどね。」

「ボクはある意味で、御厨さんにそっくりだったんですよ、きっと。だから、ボクがどうするかちゃんと分かっていた。誰だって、自分が愛してるものが壊れる瞬間は見たくないでしょう?それがボクがここを抜け出す覚悟になる。見透かされてたようで腹立たしい気もしますが、ボクが御厨さんに信頼されてたって思えます。」

「ズルイよ…瀬楽。あなただけ真っ先に全部終わらせて…そんな清々しい顔で。」

「あなたには一つ借りが出来てしまいますね。でも、手向けの花代わりにでもして許してやって下さい。」

「もう…いつも勝手なんだから。」

「似たんですよ、あなたに。」

「うるさいな!」

「クスクス…大丈夫。ボクはこの世界にはもういられないけど、あなたを…姉さんをずっと見てますよ。」

「…お休み、瀬楽。」

「お休みなさい、大好きですよ…泣き虫な咲杷…姉さん。」



響く銃声。

じわじわと地面に広がっていく赤い血の痕。


力が抜けたように落ちた手の中で黒い銃が鈍く光った。


「アタシだって…自分の愛してるものを壊したくなんかないのよ…。」

一人、静かに立ちすくむ彼女の眼には止めようのない雫が流れていた。




(後書き)

えー瀬楽の話終了しました。なんか疲れたわ/(^o^)\

瀬楽というキャラクターは結末を先に決めて作った子です。
なので、最後はこうなることは決まってたんですが、分かっていても書いてて鬱になりました((
咲杷と同じくらい気に入ってたキャラなのでね。
ただ、俺は好きなキャラに限って追い込みたくなるので…\(^o^)/

素を見せてるのは御厨は自分だけと思ってますが、多分本当の意味で、瀬楽の素を知ってるのは咲杷だけです。だから最後は弟として我儘を通したというか。いつか姉弟の話も書きたいなぁ。まあその辺は気が向いたら((
一応、この姉弟という設定は、この世界での関係というよりは、元の世界で関係だと思っていただければ。まーその辺の説明は今後出てくると思います。

久しぶりに出てきた咲杷。
いきなり可哀想なことになってますが、これがもう一つの人格です。まだまだ出てきたところなので深くは書きませんが、咲杷は気にいってるキャラである分、難しいです^^;
どうなっていくかはまだ定かではないですが、まー彼女も気に入ってるだけに、瀬楽同様おそらくどんどん追い込まれることだけは確か…(((


さて、次から、また新キャラを出します。
今度こそどらこを…しかし、まだキャラが決まっていない…あばばば。

瀬楽で力使い過ぎて…次に入れないよ、あっはっは\(^o^)/

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この記事のコメント
・・・・・・・・・・(;□;)!!
言葉がでねぇ なんですかこの気持ち・・・
欝というか切なくて苦しくなった ぜーはーぜーはー

ないた(´;ω;`)
2009-03-23 Mon 01:34 | URL | る #-[ 内容変更] | top↑
>>るっちゃん
| 冫、)ナカナイデ

書いててちょっとしんどかったので、
読んでそう言ってもらえるとホントに嬉しいのです^^

ギャグとシリアスの落差が酷くてサーセン\(^o^)/
2009-03-23 Mon 17:00 | URL | 透葵@管理人 #xQytZ9O2[ 内容変更] | top↑
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